1.概要・特徴
セパタクローの「セパ」はマレー語で「蹴る」、「タクロー」はタイ語で「(藤で編んだ)ボール」と云う意味で、セパタクローは2つの言葉の合成語であり、言葉が示すように、ネットをはさんで足や腿または頭を使ってボールを相手コートに蹴り入れる競技でバレーボールに似たゲームである。
2.歴史
セパタクローのルーツは、9世紀の昔から東南アジアの各国各地で伝えられてきた伝統スポーツで、1965年に東南アジア競技大会(現在SEA Games)の競技種目に採用された際、アジアセパタクロー連盟が設立され、統一ルールが作られた。
セパタクローは、1990年に北京で開催された第11回アジア大会の正式種目となり、さらに1988年に國際セパタクロー連盟が設立されて、その活動はアジアだけでなく、南、北アメリカ、オセアニア、ヨーロッパ大陸にと、世界的な広がりを見せてきている。また、1997年から女子種目が新たに世界選手権大会とアジア競技大会の種目に加わった。
3.競技方法
競技種目は、チーム(*1)、レグ(*2)、ダブル(*3)、サークル(*4)、フープ(*5)の種目がある。
注:
*1 チーム種目は、3レグが1チームとなり対戦、レグの勝数で勝敗を争う
*2 レグ種目は、3人が1組となり対戦、2セット(1セット21点)マッチ勝敗を争う。
*3 ダブル種目は、2人が1組となり、レグ種目と同様勝敗を争う。
*4 サークル種目は、1チーム5人が輪になって、定められた順番でリフティングを続け、10分間のリフティング総回数を競う種目。現在は行われていない。
*5 フープ種目は1チーム5人が輪になり5m上につるした籠に足、肩、頭を使って10分間にボールを入れた総数を競う種目
アジア大会
1990年北京アジア大会には発足2年目の選手が参加したが、1勝も上げることが出来ず最下位だった。その後、タイのコーチの日本招聘、また、強化選手の国内外の強化合宿等、選手強化に努め、1994年の広島アジア大会では6位入賞を果たした。さらに、協会は1998年のバンコクアジア大会に備え、10数回の国内外の強化合宿を重ね、レグ戦で女子が6位入賞、サークル戦では男女とも5位に入賞した。 そして2002年の第14回アジア競技大会は9月30日〜10月14日韓国釜山で開催されたが日本代表選手は良く健闘し、男女ともにアジア大会で初の銅メダルを獲得した。2006年ドーハ大会では女子がダブルス種目で銅メダルを獲得している。
世界選手権
キングスカップ世界選手権大会は、1989年以降毎年参加しているが、発足後の数年間は、ただ参加するに止まり、入賞する事は出来なかった。その後、地道な努力が実り、1996年にレグ種目のCディビジョンで初優勝を果たし、Bディビジョンに昇格、ついで1998年にはレグ種目で男女ともBディビジョンで優勝し、Aディビジョンに昇格した。1999年の大会では、男子がレグ戦のAディビジョンで2位、女子は、チーム戦・レグ戦ともに3位に入賞し、協会設立12年目で、念願の「世界のAグループでメダル獲得」の夢を達成した。2000年以降もトップグループで活躍し、2005年の世界選手権大会ではメイン競技のチーム種目で男女とも3位に入賞している。
【2009年戦績】
- 男子チーム戦 Premiereディビジョンにて銅メダル
- 男子レグ戦 Premiereディビジョンにて銅メダル
- 女子チーム戦 ディビジョン1にて銀メダル
- 女子レグ戦 Premiereディビジョンにて銅メダル
主な国内の競技会
1989年の協会が発足時6レグだったが、2004年の全日本オープン選手権大会では、51レグ(男子35レグ/女子16レグ)が出場するまでになった。また、協会は、競技の普及と選手強化を図るため、全日本選手権大会のほか全日本オープン選手権大会を、また、学生大会として全日本学生選手権大会、全日本学生オープン戦選手権大会を開催するほか、ジュニアを対象に全日本ジュニア選手権大会を開催している。
国内クラブ等の活動状況
北海道地区:北海道大学が中心になり、北海道セパタクロー協会が作られ活動している。北海道大学のほか、北海道教育大学函館校、室蘭工業大学、札幌社会人クラブ等がある。毎年、北海道選手権大会と北海道オープン選手権大会を開催している。
東北地区:宮城、山形、福島県の海外青年協力隊OBの有志が中心となり、福島県にある海外青年協力隊二本松訓練所で東北セパタクロー大会と講習会を開いています。
東日本地区:クラブ数も多く、盛んに活動が行われている。社会人クラブでは大山クラブ、八王子SC、世田谷籐球団、蛍、SC東京、E.F.Sepaktakrawほかが、学生クラブでは、亜細亜大学、日本体育大学、慶応大学、東京大学、日本女子体育大学、大山クラブ(早稲田、学習院、明治、法政、立教、東洋、東京女子体育大学、東京工業大学等の混成)ほかが活動しており、2005年より千葉大学、上越教育大学が新たに加わった。毎年、東京都大会、新潟オープン選手権大会が開催されている。また、首都圏のいくつかの高校がセパタクローを選択授業の科目に取り上げ、教育とサークル活動が行われている。
西日本地区:大阪ガスクラブとSUITAKRAW(吹田市)が中心となり、大阪セパタクロー協会がつくられ活動している。近年、関西学院大学、関西外国語大学、桃山学院大学など大学生にも広がりをみせている。毎年、大阪オープン選手権大会が開催している。
九州地区:鹿屋体育大学が中心となり宮崎大学、鹿児島高専、都城高専等が参加し九州協会がつくられ、毎年、九州大会が開催されている。